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研究ノート

note25 介護現場の「困った利用者」にどう向き合うか? 「発達障害」を中心に(1) 20190503

<シリーズ1回目>

説明しても分かってくれない、約束を破る、その日の気分で対応が変わる、どう見てもワガママなだけ…。こうした言動や対応に、支援者は困るものです。

冒頭から辛口になってしまいますが、「困った人…」と思ってしまう時点で、「そう思っていて良いのか?」と考えて欲しいと思います。

視点を変えると(リフレーミングすると)、「(幼児期〜学童期の)子どもと同じかも?」と思えませんか?

○共生社会に向かう時代と介護

政府官邸も、内閣府も、文部科学省も、もちろん厚生労働省も、国民一人ひとりが豊かな人間性を育み、生きる力を身に付けていくとともに、年齢や障害の有無などにかかわりなく、安心して暮らせる「共生社会」の実現を強調しています。共生社会は、誰もが社会にあたりまえに参加し、能力や状態に応じて役割を担い、相互に人格と個性を尊重し支え合い、人々の多様な在り方を相互に認め合える全員参加型の社会であり、それが実現できていないので重要な課題として取り組んでいこう、とするものです(「共生社会」でネット検索すると上位にヒットします)。

しかし、現実(制度・サービスや現場の実態)との乖離はクッキリ見えてしまうし、何かのマニュアルがあるわけでもないので、「何すればいいの?」「どうせ無理だよ」となってしまいますね。

みなさんの子や孫、みなさんご自身の老後を考える時、現状から、少しでも共生社会に近づいていて欲しいと思いませんか?

要介護状態の高齢者は、これまでの人生を、これまでの時代を切り開き、築き、今日につないてくれた方々です。年を重ね、様々な疾患にも罹患し、目・耳など感覚器官や脳の認知機能にも衰えや障害が生じている病者であり障害者である人がほとんど、と言っても間違いではないでしょう(受診し診断を受けているか否かの違い)。

そして何よりも、各々が、一人の人権を有する人である、ということが大切です。

人生の終盤、自らの老化や衰えを受け入れつつ(これ自体が困難な課題)、現実の身体機能の変化を感じつつ、家族などに「迷惑を(できるだけ)かけたくない」と思い、必要とする医療・福祉・介護などの公的な支援を甘んじて受けながら生きていく選択をされた方々。できれば、まだ若かった頃に描いたであろう「自らの老後」生活をあきらめたくないはずです。

私たち支援者が立つべき位置(目線)は、こうした願い(ニーズ)を、どうすれば一緒に実現できるか、近づけることができるか、というところではないでしょうか。

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